JCOMM実行委員会では、令和6年4月17日までに、ご応募・ご推薦を頂いた取り組み・研究の中から、令和6年度JCOMM賞の各賞受賞者を選定いたしました。本年度はマネジメント賞2件、プロジェクト賞4件、デザイン賞1件となりました。
第19回JCOMM福井大会にて受賞者の表彰を行います。
マネジメント賞 |
共同経営推進室/九州産交バス株式会社/産交バス株式会社/熊本電気鉄道株式会社/熊本バス株式会社/熊本都市バス株式会社/熊本県/熊本市/株式会社ケー・シー・エス/太田恒平(株式会社トラッフィクブレイン)/丸山泰(熊本県立大学)
**JCOMM実行委員会から**
官民での連携、経営者を含めた情報共有、スピーディーな施策の実施など、非常に高い計画性と戦略性を有する取組であると評価できます。またデータに基づく目標設定と経済効果も含めた多角的な効果の定量的な評価の実施、関係者が一体となって取組を行う推進体制は、他の模範となるものです。以上のことから、JCOMMマネジメント賞に選定されました。
マネジメント賞 |
ふくい路面電車とまちづくりの会
**JCOMM実行委員会から**
20年以上の長期間にわたって、構成メンバーの多様性を活かした様々な事業が効率的かつ継続的に展開できる体制が確保されています。また充実した広報媒体ツールを用いて、利用転換の好機などをピンポイントに狙いながら、一般から学生まで幅広いターゲットへのアプローチが行われていることは高く評価できます。以上のことから、JCOMMマネジメント賞に選定されました。
プロジェクト賞 |
大石一浩(ネッツトヨタ瀬戸内株式会社)/久枝地区まちづくり協議会/NPO法人まるっとおのくめ/NPO法人石井わくわく物語/NPO法人だんだんのわ/東洋タクシー株式会社/四国交通株式会社/有限会社二神タクシー/松山地区第一交通グループ/西堀泰英(大阪工業大学)/松山アーバンデザインセンター/土井勉(一般社団法人グローカル交流推進機構)/鈴木雄(北海学園大学)
**JCOMM実行委員会から**
地域の様々なつながりを活用した「おせっかい」という前向きなコミュニケーションによる取り組み姿勢や、高齢者の外出機会創出による心のフレイル予防効果など実施効果が多角的に把握されている点が、高く評価できます。また同様のプロジェクトが既に4地域にまで拡大しており、他の地域での応用可能性が高い仕組みとして今後の展開が期待されます。以上のことから、JCOMMプロジェクト賞に選定されました。
プロジェクト賞 |
福智町まちづくり総合政策課/社会福祉法人福智町社会福祉協議会/株式会社未来シェア/株式会社千代田コンサルタント九州支店
**JCOMM実行委員会から**
地元住民との高いコミュニケーション力を持つ社会福祉協議会が、バスの運行とともに福祉視点でのサポートを担うことで、交通と福祉の共創へ繋がっている点や、運営主体やAIシステム提供者との連携により、利用者の増加と高い満足度の獲得が図られている点が高く評価できます。さらに近隣自治体にも同様のスキームが採用され今後の応用可能性にも期待できることから、JCOMMプロジェクト賞に選定されました。
プロジェクト賞 |
阪神バス株式会社/医療法人社団西宮回生病院/西宮市
**JCOMM実行委員会から**
既存バス路線のルート変更による病院送迎バスの代替を通じ、病院へのアクセス向上、公共交通不便地域の一部解消、バス事業者の固定的な収入の確保など様々なメリットが創出されていることが高く評価できます。また施設送迎バスを路線バスによって代替するスキームの汎用性向上により、他地域へのさらなる展開に繋がることが期待できます。以上のことから、JCOMMプロジェクト賞に選定されました。
プロジェクト賞 |
髙山純一(公立小松大学)/塩士圭介(株式会社日本海コンサルタント)/片岸将広(株式会社日本海コンサルタント)/北陸鉄道株式会社/金沢の都市と交通を考える会(K.CAT)/国土交通省北陸信越運輸局/諸星賢治(合同会社MoDip)/神田佑亮(呉工業高等専門学校)/藤原章正(広島大学大学院)
**JCOMM実行委員会から**
災害時に正確な公共交通情報を網羅的に分かりやすく提供する体制が迅速に構築された点は、高く評価できます。また西日本豪雨災害時の関係機関の連携を発端として、交通情報提供ノウハウを社会知として継承し応用していこうとする姿勢がみられ、今後の災害時における交通情報提供問題への貢献が大いに期待できます。以上のことから、JCOMMプロジェクト賞に選定されました。
デザイン賞 |
浦添市都市建設部都市計画課
**JCOMM実行委員会から**
間違い探しのようなゲーム要素や分かりやすいイラスト等、様々な世代に「自分ごと」として受け止めてもらうための多くの工夫が盛り込まれている点が、高く評価できます。また場所を選ばずに実施でき、対象者に合わせた加除が容易であるなど、実施者にとっての実務的活用可能性が高く、今後の持続的なMM活動への貢献が期待できます。以上のことから、JCOMMデザイン賞に選定されました。