クルマ利用と「環境問題」 ~排出するCO2の重さ~


1世帯が1年間で削減できるCO2排出量

テレビを消したり、エアコンを調節したりすれば、CO2(二酸化炭素)は減らせます。
しかし、クルマの利用を少し減らすだけで、何十倍も、効率的にCO2を減らせるのです。


出典:http://kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2013/09kannkyouhairyo_co2_2007.pdf

補足:乗用車の燃費向上に伴い、「1日10分クルマを控える」による削減できるCO2排出量を見直しました。従来の燃費で算出した場合、「1日10分クルマを控える」による削減できるCO2排出量は588kg/年となります。

1人が1日に排出するCO2の量 ~「クルマを使わない人」と「クルマを使う人」の1日のCO2排出量の比較~

ここでは、「クルマ」を使う時に、1日の生活でのCO2排出量を考えます。 今回のアンケート調査では、データをもとに以下のように計算をしています。

① 1 世帯あたりの年間CO2 排出量は、5900(kg/世帯・年)
(そのうち、自動車から排出される割合は35%で、それ以外の割合は65%)
② 日本の一世帯あたりの平均人数は、3.3(人)

これらのデータから計算すると、
「クルマ」を使わない人が、1日に排出するCO2 排出量は、3.2(kg)
となります。

次に、
① 「クルマ」が、1人を乗せて1km 移動すると、約172(g)のCO2 を排出。
② 「クルマ」は、時速約30km で走るとする。
③ 一日あたりの「クルマ」の利用時間の平均を、約1時間とする。

これらのデータから計算すると、
「クルマを使う人」が、1日に「クルマ」利用によって排出するCO2 排出量は、5.2(kg)
となります。

つまり、
「クルマを使わない人」の、1日のCO2 排出量は、3.2(kg)
「クルマを使う人」の、1日のCO2 排出量は 3.2 + 5.2 = 8.4(kg)

「クルマ」を使う人は、「クルマ」を使わない人と比べて、一日あたり2倍以上のCO2 を排出することになります。

[参考文献]
第3 京阪神都市圏パーソントリップ調査
国土交通省近畿地方整備局ホームページ
交通エコロジーモビリティ財団 運輸年次報告書 2001-2002
総務省統計局平成12 年国勢調査
環境省ホームページ (1999)

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