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〈ニッポンのMM〉熊本県内バス・電車無料の日〈第32回〉

九州産業交通ホールディングス株式会社

令和元年9月11日に熊本市内の路線バスの主要な交通拠点となっている「熊本交通センター」が「熊本桜町バスターミナル」としてリニューアルしました。
 

熊本桜町バスターミナルの前身となる熊本交通センターは、昭和44年に熊本県庁跡地に九州の中心部、現在の熊本市中央区桜町に設立され、バスターミナルや大規模ホテル、総合ショッピングセンター、レジャー施設などを完備し、多くの方々に利用されてきました。しかしながら、施設の老化や中心市街地の利便性を追求する都市計画の策定に伴い、平成27年より市街地再開発事業として改修を進めてきました。

そして、令和元年9月14日に商業施設「SAKURA MACHI KUMAMOTO」(商業 店舗数149店舗、来館予想人数約2500人/日)がオープンしました。同施設に併設する熊本桜町バスターミナルは、国内最大級の29バース(乗降場)が設けられ、熊本市内はもちろん、県内外への交通の拠点として機能することを期待しています。

熊本市中心市街地は人口の集中や駐車場不足に伴う慢性的な渋滞が社会問題となっています。九州産交グループでは、県内バス事業会社(熊本電気鉄道株式会社、熊本バス株式会社、熊本都市バス株式会社)及び熊本市電を運行する熊本市交通局、電鉄電車を運行する熊本電気鉄道株式会社・鉄道事業部の協力のもと、「SAKURA MACHI KUMAMOTO」グランドオープンの令和元年9月14日限定で、「熊本県内バス・電車無料の日」と題し、県内全路線バス・コミュニティバス4099便を含む、市電など県下全域の交通機関を対象に終日無料とする試みを実施いたしました。このような大規模な取り組みは全国初となります。

今回の取り組みを通じて、公共交通機関の利用が慢性的な渋滞など社会問題解決の一助にもなり得るというメッセージの発とともに、「SAKURA MACHI KUMAMOTO」への興味喚起、また、普段は公共交通に馴染みのない方々の利用機会になることを期待しています。また、ヤフー株式会社の「データフォレスト構想」の実証実験として、トラフィックブレイン株式会社、熊本市、熊本大学のサポート体制のもと、産学官連携で今回の取り組みで得られるビッグデータを分析し、公共交通利用の促進、中心市街地の「賑わい」創出、「移動活発化」などの視点から今後の社会問題の解決、サービス改善につなげていく予定です。

九州産交グループでは、今回の一連の取り組みをきっかけに、熊本中心市街地が活性化していき、また他地域におけるまちづくりのモデルケースになればと願っています

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